こんにちは、「北九州・福岡エリアの医科・歯科クリニックの皆様の分院・開業・改修をサポートする」
クリニックアーキテクトプロより、クリニック開設に役立つブログをお届けします。
台風の影響で天候が不安定な中、猛暑が続く日曜日に、クリニックの小空間改善のための作業が行われました。ゲリラ豪雨で路面が濡れる中、エアコンとパナソニックのナノイー発生機「エアイー」の取付を実施しました。これらの機器は、クリニックからのご相談に基づき、患者様の快適な環境を整えるために提案されたものです。
クリニック様からのご相談:トイレ空間と待合室の改善
今回の対処箇所はトイレと待合室です。新築時の空調計画では、トイレや待合室が空調の対象面積に含まれておらず、そのため、特にトイレは蒸し風呂状態となりやすい環境になっていました。特に大繁盛しているクリニックでは、待合室に多くの患者様が集まり、人間の発する熱量による影響も大きくなります。
熱源としての人間:人数による温度上昇の影響と対策
人間は体から熱を放出します。例えば、成人1人が1時間に放出する熱量は約100W(0.1kW)とされています。したがって、20人の患者様が待合室にいる場合、彼らが発する熱量は合計で約2kW/hとなります。このような熱量が密集した空間に蓄積されると、室温が上昇します。具体的には、室内の空調状況や部屋の大きさによりますが、数度程度の温度上昇が見込まれます。
このような状況で室温を現状維持するには、単純に2kW/hのエアコンが必要です。このため、適切な空調計画が必要不可欠であり、特に大繁盛しているクリニックにおいては、空調システムの見直しが重要です。
空調計画の見直し:壁掛けエアコン vs 天井カセットエアコン
トイレや待合室といった限られた空間での空調設置には、壁掛けエアコンや天井カセットエアコンといった選択肢があります。しかし、壁掛けエアコンを設置するスペースがない場合、天井カセットエアコンが選ばれます。業務用の天井カセットエアコンは、取り付けが複雑で工事費も高くなりがちです。
工事の難しさと費用対効果:選定とコストコントロール
機種の選定とコストコントロールは、私たちの専門領域です。ジャパネットのように工事費込みの料金設定は難しいため、コストパフォーマンスに優れた選択を行います。また、工事に際しては、養生(ようじょう)をしっかりと行うことが大切です。養生を徹底することで、作業後も綺麗な状態を保つことができます。
養生の重要性:綺麗な仕事をするための準備
工事中、クリニック内を汚さないようにするために、ウエスやクッション性の高いマット、そしてマスカーを使用して養生を行います。養生がしっかりできる職人さんの仕事は、常にクオリティが高く、綺麗な仕上がりが期待できます。
コンパクトな室内機の選定:ダイキンのココタス
トイレや待合室のようなコンパクトな空間には、室内機もコンパクトであることが求められます。今回はダイキンの「ココタス」という小空間マルチカセットを採用しました。この機器は、2台の室内機を1台の室外機でまかなうことができ、省スペースで効率的な空調を実現します。
ニオイ対策:パナソニックのナノイー発生機「エアイー」
また、トイレ空間のニオイ対策として、パナソニックのナノイー発生機「エアイー」を設置しました。ナノイーは、消臭効果が高く、快適な環境を維持するのに役立ちます。
患者様の反応と期待:快適な空間がもたらす価値
猛暑の中での空間改善は、患者様にとってもクリニックにとっても大きな価値をもたらします。患者様の立場から見ても、快適な空間での待機は非常に重要です。そのため、クリニック様が行った設備投資の価値は非常に高いと感じます。
メンテナンスを通じたお付き合い:長期的な関係の構築
私たちは、このような設備投資を行ったお客様と、長期的に良好な関係を築きたいと考えています。メンテナンスを通じて、末永くお付き合いを続けていけるよう、常に最善の対応を心がけています。
以上が、今回のクリニック様の小空間改善に関する内容です。これからも、快適で機能的な空間を提供し続けていきます。