こんにちは、「北九州・福岡エリアの医科・歯科クリニックの皆様の分院・開業・改修をサポートする」
クリニックアーキテクトプロより、クリニック開設に役立つブログをお届けします。
今回は、整形外科クリニックの内装設計のポイントをご紹介します。
バリアフリーな設計
整形外科には足をけがして松葉つえや車椅子を利用している患者様が多く来院します。
足が不自由な場合、段差を移動することも困難なため、バリアフリーの内装が望ましいでしょう。
車椅子でもスムーズな動線を確保できるよう、入口や廊下幅などにも配慮が必要です。
また、整形外科は受付を済ませて診察をする患者様のほか、そのままリハビリに行ったり検査をした
りと患者様によって動線が異なります。
どの動線でもわかりやすく、移動がしやすいことも大切です。
快適な待合空間づくりのヒント
待合は、患者様を最初にお迎えする「病院の顔」。
診察や検査、治療、リハビリなど様々な目的で来院する患者様が集まるため、
わかりやすく、安心して過ごせる空間であることが大切です。
レイアウトや動線を工夫してロビーチェアーへのアクセスを良くしたり、
出典:コクヨの医療空間づくり
一人ひとりのプライバシーを確保できるような設計にしたりすることで、
患者さんの心理的負担を軽減し、「みんなが座って待てる空間」につながります。
おしゃれで好印象なデザインのポイント
内装デザインには、クリニックの印象や雰囲気を決める重要な役割があります。
冷たい印象をもたれる内装デザインの場合は、患者様が居心地の悪さを感じやすいなどのデメリットがあります。
一方、おしゃれな内装デザインや温かみのある内装デザインだと、患者様がストレスを感じることなく快適に過ごせます。
待ち時間も、デザイン性の高い内装のほうが短く感じられるため、内装デザインは重要です。
内装デザインが機能的であれば、受付から診療、会計を終えるまでの流れがスムーズになります。
効果的な内装デザインを取り入れると、快適でまた訪れたいクリニックだと患者様に思ってもらえます。
松葉杖や車いすの患者様が無理なく通院するには、院内の段差をなくしてスロープを設置する、
出入口や通路を広くし、手すりを付けるなどの対策が重要です。
待合室で患者様が立って待つのが難しいケースも多いので、椅子は充分な数を配置し、待合室、
診療室などの移動を便利にするために、部屋を近くに配置すると効率的です。
スタッフの業務効率を向上させる工夫
「患者様のための空間づくり」は不可欠ですが、患者様に快適な環境を提供する一方で、
スタッフが効率的に業務を遂行できる設計も欠かせません。
スタッフの動線が無視されたデザインは、患者様にとっても不便な環境を作り出しかねません。
スタッフと患者様の動線を適切に区別することで、お互いにストレスなく過ごせるでしょう。
患者様に心地よい環境を提供しつつ、スタッフが快適に業務をこなせる設計を心がけることが大切です。
スタッフの動きを軽視したレイアウトになっていると、患者様が過ごす空間も心地良いものではなくなってしまいます。
スタッフと患者様の動線がうまく分離されていれば、互いの干渉なく、ストレスフリーな時間を過ごせるはずです。
患者様を第一に考えた空間作りを追求しながら、同時にスタッフが効率的かつ快適に業務をこなせる
レイアウト設計の重要性を念頭に置くことが大切です。
機能性と快適性を兼ね備えたリハビリルーム
器械を使用しての療法は、牽引やマイクロ波、干渉波の台数等どのような設備を揃えるかによって
スペースも大きく変わってきます。
器具等を使用した歩行運動や上下肢、関節等の部分運動、トレーニングマシンを使用した全身運動も
運動の種類によって器具の種類が異なり、スペースも大きく変わってきます。
トレーニングマシンを導入する場合は他のテナントへの振動を考慮して対策をとった方が良いでしょう。
物理療法と合わせてどのような方針のリハビリ室にするかを事前に検討しましょう。
患者様が安心してリハビリに専念できる環境づくり
患者様が安心してリハビリに専念できる環境づくりには、以下のポイントが挙げられます。
- プライバシーの確保: 個々のリハビリエリアに仕切りを設けて、患者様同士の視線が気にならないよう配慮しましょう。
- セキュリティの向上: 入退室時のセキュリティ対策を行い、患者様が安全に利用できる環境を整えてください。
- コミュニケーションの促進: 患者様とスタッフが円滑にコミュニケーションをとれるような空間を作りましょう。
たとえば、休憩スペースやカウンターを設けることで、患者様同士やスタッフとの交流が生まれます。
これらのポイントを踏まえた環境づくりを行うことで、患者様はより安心してリハビリに専念できるでしょう。
リハビリ室の面積
開院後にリハビリ室を広げる等の変更は、その他のスペースを狭める必要があり、
工事には時間も費用もかかってしまいますので容易では無いかと思います。
当初から施設基準45㎡以上のリハビリ室を確保するクリニックが一般的だと思います。
なお、物件面積によりリハビリ室を45㎡以上確保する事が困難な場合はリハビリ室と処置スペース
を兼用して基準を満たすクリニックもあります。
ただし、兼用する分、リハビリ器械のスペースがとれなくなりますので、やはり余裕のある物件面積が
望ましいといえます。
内装工事・設計にかかる費用と融資対策
一般的には、病院やクリニックの内装デザイン・工事費用は1平方メートルあたり
10万円~20万円とされており、設計や施工の品質や素材によって金額が変わります。
適切な予算の範囲内で内装デザイン・工事の相場を把握し、最適なプランを立てましょう。
「設計・施工」会社の方が安くつく可能性が高い
「設計・施工」会社は、設計と実際の工事の両方を行います。「設計・監理」会社では、
実際の工事を行う工務店・建設会社は別にあり、設計とその業務の監理を行います。
後者の場合には、2つの会社を動かす分コストが余分にかかりがちです。
また急いでいる場合は、「設計・施工」会社の方が向いています。
また、医療施設は特殊であるため、経験のない会社が担当すると設計、施工の両面で
不手際が発生する可能性が高まります。
この場合、作業の直しなどが起こり、費用と時間が余計にかかることになってしまいます。
開業資金の確保と融資の活用方法
開業資金の確保と融資の活用方法については、計画段階からしっかりと考慮することが重要です。
融資の活用方法として、金融機関や自治体などが提供する融資制度を利用することが一般的です。
低金利や無利子などの特典がある制度もありますので、事業計画書や融資シミュレーションを用意し、
適切な制度を選択しましょう。
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クリニックの改装には、規模や内容によって異なりますが、期間が設計段階から施工完了まで通常3ヶ月から6ヶ月程度 、一般的に1000万円から5000万円程度の予算が必要です。詳細な見積もりは、クリニックアーキテクトプロの無料相談でご案内いたします。
いかがでしたでしょうか。
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